雄弁は銀、沈黙は金、もしくは金メッキ。

雄弁は銀、沈黙は金、金メッキ? 考えごと

「普段しゃべらない人が、たまに話すと説得力あるよね」

って思いますか?

私は、本当にそうかなーと思ってます。

雄弁は銀、沈黙は金の語源、出典

聞いたことある人も多いであろう言葉です。

イギリスの思想家・歴史家のトーマス・カーライルの『衣装哲学』に出てくる言葉で、原文は「Speech is silver, silence is golden.」。

カーライル自身の言葉ではなく彼がスイスで見たドイツ語の碑文だそうです。

雄弁は銀、沈黙は金の本来の意味

まず私は勘違いしておりました。「ペラペラ喋るより、実は黙ってた方がカッコいい、もてる」みたいに思ってた。

自分の人生を振り返ってみると、確かに口数多い奴より口数少ない奴の方が何となくモテてた気がする。でも、あくまでそんな気がする程度。

この言葉の本来の意味は、「よどみなく話せることも大事だけど、黙るべきタイミングを知ることはもっと大事だよ」というもの。

ポイントなのは、いつも黙っているんじゃなくて、黙るタイミングを知っているという点。

無口の人はよく分からない

声であれ、文章であれ、自分の意見を言わない人は単純によく分からない。

無口な人がかっこいいと感じるのは、あなたにとって見た目がいい、もしくは興味のある雰囲気だから。

元々のプラスが、喋りでマイナスになってないからかっこいいと感じる。

ルックスがダメで無口な人は、見た目がマイナスで喋りによるマイナスもプラスもないのでかっこわるい。

きちんと自分の意見を伝えられる人は、見た目がイマイチでもプラスにできる。自分の意見を伝えられなければ、見た目以上のプラスになることはない。

無口の人がつまらないってことじゃない。素晴らしい考えをもっていることは大いにありうる。

ただしそれは声や文章で外に発信してはじめてわかること。

その時に金なのか金メッキなのかが判明する。

ずっと沈黙してきた人は、雄弁にはなれない

自分の意見をしっかりと伝えるためには、声であれば声の大きさ、表情、間、しぐさ、目線など、文章であれば言葉の選び方や構成など、複数のポイントがある。

これらは経験によって磨かれるもので、経験の少ない人が上手に意見するのは難しい。

ずっと無口だった人がいきなり上手くしゃべれるようにはなれない。全く文章を書いたことがない人が、きちんと伝わる文章を書くことはできない。

雄弁な人は、雄弁にもなれるし沈黙することもできる。沈黙しかしてこなかった人は、沈黙はできるが、雄弁にはなれない。

雄弁と沈黙を使い分けて、成功と失敗の経験を積むことで、雄弁と沈黙の有効なタイミングが分かってくる。

自分の浅はかさや愚かさがばれるのが嫌で、ずっと沈黙したままだと、いつまで経っても自分の意見を上手に伝えることができない。

安西先生に「まるで成長していない」って言われてもしょうがない。

無口な人は何となく「できそう」な雰囲気があるかもしれない。

でも蓋を開けてみれば実はダメダメで、中身が金ではなく、外見だけの金メッキというのが最も残念なパターン。

一番いいのは、今は喋った方がいいな、今は黙った方がいいなというタイミングが分かって、雄弁と沈黙の切り替えができる人。

これは計算高いってことじゃなくて、コミュニケーション能力の1つ。

雄弁でも沈黙でも損することはある

ペラペラとよく喋る人は、口ばっかりだと見なされてしまうことがある。余計なことを言って人を怒らせたり、1つ1つの発言を軽く受け取られたりしてしまう。

「あいつは口が達者だけど、どっか信用ならねぇ」というケース。

ほとんど喋らない人は、何考えてるかよく分からないと思われてしまう。発言によって嫌われることはないかもしれないが、仲間を作ることが難しくて孤立しやすい。

「あいつは何を考えてるか分からねぇ、信用ならねぇ」というケース。

物事には表裏があるので当たり前っちゃー当たり前。

だからこそ、「今は雄弁と沈黙のどっちがいいか」を感じ取って、使い分けられるとあなたにとっていいことが増えますよっていう話。

雄弁を超える沈黙は、あります!

時によって沈黙は雄弁よりも価値がある、これは間違いなく事実。目で訴える、背中で語る、行動で示す、こういうのはまさに金なる沈黙。

映画や小説のワンシーンでもあるよね。

一時的なものではなく、一定期間にわたって沈黙の姿勢を保つというのもある。何も主張せずに立場を変えないみたいなもの。

「普段しゃべらない人が、たまに話すと説得力あるよね」というのはギャップ効果でそう感じる。

その普段しゃべらない人は、雄弁は銀、沈黙は金の本質を分かってて、普段のしゃべりを意識して抑えているかもしれない。

しゃべるのが下手で無口な人は、たまに話そうとしても上手く伝えられないからね。タイミングが読めなかったり、声がどもって聞こえなかったりする。

つまり正確には「普段しゃべらない人」ではなく「普段あえてしゃべってない人」が説得力のある発言ができるのではないのかなと。

能ある鷹は爪を隠すって言うけど、磨いたことがないと爪は鋭くならんよね。

よほどの才能がない限り、これまで自分の意見を伝えてこなかった人が、ここぞというタイミングで上手に意見することは無理。

見た目だけの金メッキ野郎じゃなく中身も金になるには、沈黙するだけじゃなく、下手でもいいから自分の意見を伝える努力をしないとダメなんですよね。

 

 

以上、イケメン無口キャラに対する積年の恨みつらみを伝えてみたよ!

でも本当に、しゃべらない力って大事だと思う。