eスポーツとか言って調子に乗ってんじゃねぇぞコノヤロー!
単なるゲーム遊びだよバカヤロー!
そんなゲーム遊びが大好きな30代のゲーマーがeスポーツの偏った解説をするよ!
eスポーツは便利な言葉
最近ではほんの少しだけeスポーツって言葉が世の中に出てきてますね。
ゲーマーやオタクは、eスポーツは超普及してる!みんな知ってる!みたいに感じてるかもしれないけど、まぁ大したことはない。
自分が好きな業界が世の中のメインだと感じちゃう気持ちは分らんでもないけどね!
むしろスーパー高齢化社会の日本だと、eスポーツを良くない目で見てる人の方が多いよ。
ここにも書いたけど、eスポーツは商業的に便利な言葉です。
そしてスポーツの枠内にeスポーツが入っているんじゃなくて、完全に別枠だと考えた方が自然だよ。
eスポーツはゲームによって全く違う
eスポーツという言葉の範囲が広すぎて、正直ぼやけちゃう。
誰かと話すのをイメージしてみてください。
スポーツっていう広い範囲のトークってそんなに盛り上がらないですよね。
それがプレミアリーグのクリスティアーノ・ロナウドのトークなら熱くなれる。
ルックスだったりマッチョだったり年収だったりスーパープレイだったり…
具体的になるから内容のあるトークができるようになります。
eスポーツって言うと、野球やサッカーじゃなくて球技って言ってるようなもの。
野球とサッカーじゃルールも選手も業界も全く違いますよね?
eスポーツはゲームによって全然違う。
例えば1大会の賞金総額が100万円のゲームがあれば、27億円!のゲームもある。
PS4やニンテンドースイッチでやるゲームがあれば、パソコンやスマホのゲームもある。
欧米で流行っているゲーム、中韓で流行っているゲーム、日本で流行っているゲーム。
反射神経が必要なゲーム、戦略性が必要なゲーム、個人でやるゲーム、チームでやるゲーム。
eスポーツは言葉の範囲が広すぎてよー分からん!
どういうゲームがあるのか?ルールや人気は?強い国は?ということを知れば、実態が掴めるよ。
- eスポーツには色々なゲームがある
- ゲームによって全く別物!
- ルール、規模、地域性、ゲーム機などが違う
主流のジャンル、ゲーム
ジャンル分けなんて曖昧だし、分類名もテキトーやで!
世界的に見て人気のあるジャンルからいくよー。
ストラテジーゲーム
ストラテジー=戦略をメインに相手と戦うゲーム。
人気や規模から見ると、間違いなくこのジャンルがトップ。
有名なゲーム
- League of Legends(リーグオブレジェンド)
- Dota 2
- StarCraft 2(スタークラフト2)
え?聞いたことないんだけど本当に人気No.1のジャンルなの?
その通り、このゲーム達は超売れてるし、大会の数も規模も尋常じゃないんです。
リーグオブレジェンド(略してLoL)は北京国家体育場(鳥の巣スタジアム)で大会を開き、観客席のチケット完売。
Dota2なんて1大会の賞金総額が27億円。
スタークラフト2はIOC(国際オリンピック委員会)公認の大会が開かれました。
ま、ぜーんぶ海外の話だし、強いのも中韓欧米だけどねー。
↑LoLのゲーム画面
正直言うと、私はLoLとDota2を面白いとは思えない。
見てて何がすごいのか全く伝わってこないからね!
eスポーツには実況解説がついてることが多いです。
このゲームの実況解説を聞いても専門用語が多すぎて、初心者には本気で意味不明。
色々なゲームをかじってる私みたいな奴でも難しいってことは、知らない人にとってアラビア語を読むくらい大変よ?
私は知らないゲームを始める時、誰かのプレイを見たり、話を聞いたりして始めることが多いです。
LoLやDota2は有名だから、一度は手を出そうと思ったわけですよ。
そしてYoutubeやテレビ番組をかなり見たけど、面白そうだと思えなかったんだよなぁ…
↑Dota2のゲーム画面
まずルール、システムが複雑すぎるんです。
この時点で初心者にとってのハードルが高い!
ただしアメフトみたいにルール、システムが複雑でも面白そうと思えることもある。
それは何がすごいのか見てて分かりやすいから。
凄さや迫力が見る人に伝わりやすいってのは本当に大事。
どれだけ凄い事をやってても、見てる人にそれが伝わらないってのは超もったいない!
このゲームのプロ達は相当すごいことやってるんだろうけど、それが全然分かんない。
その点、スタークラフト2は結構好きなんです。
ルールやシステムが複雑なのはLoLやDota2と同じなんだけど、スタークラフト2はゲーム画面が派手なのよ。
空中に浮いてる巨大船が地上の小さい敵をレーザーで一掃したり、集団と集団の大規模な戦いが起きたり…
見てて、ここが勝負所だな!というのがまだ分かりやすい。
↑スタークラフト2のゲーム画面
細かいことを言うと、LoLやDota2とスタークラフト2は少しジャンルが違います。
チーム戦と個人戦という違いもある。
LoLやDota2は知らない人が見ても全く面白くないと思う。
何が凄いのか分からないし、見てて地味なんだよなぁ。
内容を理解している人には凄く楽しいから、これだけ流行ってるんだろうけど。
そのレベルまで遊ぶ気になれないというのが私の本音です。
ストラテジーゲームはパソコンでやるゲームがほとんど。
だから日本のプレイヤー人口が少ないってのはある。
日本は残念ながら世界的に見て超弱いです。
このジャンルは世界のeスポーツでは主流なんだけど、日本で流行るかでいうと難しいんじゃないかなー。
LoLは時間を持て余した学生に的を絞って、全日本学生LoL選手権とかやってるけどね。
大会規模、賞金、プレイヤー人口、日本国内と海外の差がすごく大きいジャンルです。
- ストラテジーゲーム大会の規模や賞金は異常なレベル
- 何をやっているのか、どう凄いのか分かりづらい
- ルールやシステムが複雑で初心者に厳しい
- 基本パソコンで、日本で流行ってない、弱い
シューティングゲーム
日本のゲーマーがシューティングって言うとグラディウスとかツインビーとか戦闘機アクションを想像しがち。
eスポーツのシューティングって言ったらFPSやTPSのこと。
簡単に言うと、銃でドンパチやりあうゲームです。
有名なゲーム
- CS:GO(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ)
- CoDシリーズ(コールオブデューティーシリーズ)
- Overwatch(オーバーウォッチ)
- PLAYER UNKNOWN’S BATTLE GROUNDS(PUBG、パブジー)
このジャンルもeスポーツで人気が高いです。
現実に存在するマシンガン、ライフル、手榴弾で戦うリアル志向のゲームがあります。
↑コールオブデューティーのゲーム画面
それとは別に、ビーム兵器、炎や雷などの特殊能力で闘うファンタジーよりのゲームもある。
↑オーバーウォッチのゲーム画面
ゲーム画面がキャラクター視点だとFPSと言い、キャラクターの背中が見える視点だとTPSと言います。
このゲームジャンルの良さは何が起きているのか分かりやすいこと!
何も知らない人でも、「あ、今撃たれてやられた」みたいにすぐ理解できる。
中には100人が一定のエリアでやりあって、最後に残った1人が勝ちというサバイバル形式のゲームも。
↑PUBGのゲーム画面
分かりやすくて、展開が早くて、スリルがある。
このジャンルの人気が高いのはすごく理解できます。
私も割とやってます。
1人用もオンライン対戦も楽しいよ!
銃で人を撃つ行為は現実だとやってはいけない行為です。
まさにゲームだからこそできる表現と言えます。
それを良しとするかダメとするかは人によって、世代によって変わる。
ただし暴力性、残虐性という点からオリンピック委員会ではこの手のゲームはうちの理念にそぐわないよーという発表をしています。
まぁそりゃそうだよね。
ネットの意見だと、オリンピックにはライフル射撃あるやん!フェンシングあるやん!って言ってる人がいる。
私はFPS、TPSが好きでやってるけど、オリンピックでは銃を使って人を撃って勝ち負けを決めるゲームは難しいと思うよ。
理屈の問題はもちろん、感情や価値観の問題はクリアできないんじゃないかなー。
オリンピックにわざわざ人を撃つゲームをぶっこむ意味はないと個人的には思ってます。
eスポーツとスポーツは別物なんだから、オリンピック目指す必要はないのよ。
- シューティングゲームは物騒だけど分かりやすくてスリルがある
- 一部の有名ゲーム以外はパソコンでやる
- 日本のプレイヤー人口はそこそこ、海外と比べて弱い
- 人気ジャンルだけどオリンピックは多分無理
格闘ゲーム
格闘ゲームは1対1で相手と戦って、先に相手の体力をゼロにした方が勝ちというシンプルなルール。
世界のeスポーツ業界の規模で考えると、ここからは大きく落ちる。
ストラテジーゲームとシューティングゲームの規模が凄く大きくて、他のジャンルはやや小さめ。
とは言え規模が小さいから、動くお金が少ないからゲームがつまらないってことはないからね。
現に私は規模がデカいLoLとかDota2よりも格闘ゲームの方が遥かに好き。
超やってる。ゲーセンにも相当通ってた。
そんなに上手くないけどな!
有名なゲーム
- StreetFighter V(ストリートファイター5)
- TEKKEN 7(鉄拳7)
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
↑ストリートファイターのゲーム画面
ストリートファイター2は昔めっちゃ人気で社会現象まで巻き起こしたゲーム。
今は主戦場がゲーセンからオンライン(インターネット)になりました。
これでヤンキーに絡まれることはなくなったね。
むしろオンラインプレイヤーの方がヤバイ人いるけどね。
日本で一番有名なプロゲーマーのウメハラさんも第一線で頑張ってるよ。
日本のプロゲーマーは格闘ゲームプレイヤーが多いです。
スマブラは4人とか大人数でワイワイやるのが楽しいけど、大会だと基本1vs1。
海外のスマブラ人気は結構ヤバイ。
ニンテンドースイッチでスマブラが出ると発表された時、発狂した人が沢山いた。
格闘ゲームはルールがすごく分かりやすいし、システムも基本シンプル。
知らない人が見ても、残り体力が分かるから勝ってる負けてるの状況が分かりやすい。
ギリギリの状態から逆転すると、観客も分かりやすく盛り上がる。
勝負1本の時間が短いから中だるみが起きにくいのも大きなメリット。
普通のスポーツもそうなんだけど、試合時間が長いと見る側の負担が大きくなる。
実際に野球、ゴルフでは試合時間を短縮する動きがあるからね。
格闘ゲームはトップ2ジャンルより規模が小さいとは言え、捨てたもんじゃない。
ストリートファイター5だとカプコンプロツアーという年間を通じた大会がある。
2018年のツアーファイナルでは1大会の賞金総額が6500万円を超えますよー、ヒョー。
格闘ゲームは日本人が強いけど、海外にも強い選手は沢山います。
- 格闘ゲームは知らない人が見ても何をしてるか分かりやすい
- 1本の勝負時間が短いから手軽に見れる
- 日本人選手が活躍しているジャンル
- パソコンじゃないので始めるハードルが低い
スポーツ・レースゲーム
これは説明が簡単やね!
実際にあるスポーツやレースをゲームでやってみたやつ。
そんなんゲームじゃなくて現実にやったらええやんって思ったか?思ったんか!?
30代のおっさんがサッカー仲間を22人集めるのがどんだけ大変か知らんのか!
(SNS使ってどっかのチームに入れば割と何とかなるけども…!)
つかこの歳になって本気で動くと足が絡まって普通にこけるからな!
そもそもF1とか無理やん!
レース場がどこにあるか知らんし、マシンに乗れるわけないやん!
峠とか攻めたら一歩間違えば死ぬぞ!
プロの一流サッカーチームを自分で操作したり、F1カーでサーキットを走ったり…
ゲームでしかできないことってあるんすよ。
そして最近のゲーム機は性能がめっちゃ高いから、すごくリアルで面白いんすよ。
有名なゲーム
- FIFA 2018
- F1 2018
↑FIFA 2018のゲーム画面
このゲームとは違うけど、最近では日本人選手がウイニングイレブン2018、アジア競技大会で優勝しました。
サッカーゲームはFIFAかウイイレで、日本人ならウイイレの方が馴染み深いよねー。
↑F1 2018のゲーム画面
昔、友達が専用コントローラー(ハンドルとペダルがついたレースゲーム用のもの)を買って、椅子と画面をDIYして楽しんでました。
こいつアホやと思ったけど、させてもらったら確かにテンション上がった!
レースゲームするなら普通のコントローラーより専用コントローラーあった方が良いっすよー。
実際にあるスポーツやレースの強みは説明がいらないこと。
見る人は新しく覚えることがないから楽やね。
でもそれだけじゃなくて、面白い試みがあるんです。
それはゲームと現実をリンクさせるようなもの。
F1の超有名なドライバー、フェルナンド・アロンソがeスポーツのチーム「FA Racing G2 Logitech G」を立ち上げてます。
アロンソ曰く「いつかファンの人たちが僕のチームで走ることになるかもしれない。」とのこと。
実際にゲーム大会を開催して、優勝者ルディ・ヴァン・ビューレンと2018年のF1公式シミュレータードライバー契約を結んでいます。すげぇな!
今後はゲーマーからレーシングドライバーになるみたいな異色の経歴を持つプロ選手が出てくるかも。
選手になれなくても、戦術スタッフとして貢献することもできるからね。
- スポーツやレースは新しく覚えることが多くない
- 現実だと一部の人しかできないことができる
- ゲーマーからシミュレータードライバーになった事例がある
- ゲームによってはプロリーグがあるし、賞金もしっかり出る
カード・パズルゲーム
パズルゲームって言ったら何をイメージしますか?
テトリスとかぷよぷよ?
今の世代ならパズドラとかモンストかなー。
このカードやパズルゲームのジャンルは日本と海外の違いがめっちゃ大きいです。
日本で流行っているゲームと海外で流行っているゲームが全然違う。
海外で流行ってるから正しい!日本しか流行ってないゲームはダサい!
とかそういうことじゃないんだけど…
お国柄が出てるなーって強く感じられるのがこのジャンルなんすよ。
有名なゲーム
- Hearthstone(ハースストーン)
- Clash Royale(クラッシュロワイヤル)
- Shadowverse(シャドウバース)
- パズドラ、モンスト
↑ハースストーンのゲーム画面
ハースストーンはデジタルカードゲームでは断トツのトップです。
デジタルカードゲームってのは、実際に触れるカードではなく、ゲームの中で持っているカードを使って勝負するゲームのこと。
カードを無くしたり取られたりする心配はないよね。
eスポーツではカード、パズルゲームの規模ってそんなに大きくないんだけど、ハースストーンだけは別。
規模も賞金も凄い!世界大会だと賞金総額が1億円超えます、ほげー。
相手のカード操作を見たり、カードを置く位置を考えたり、他のカードゲームに比べて戦略性が高いです。
画面の動きとか演出がしつこくなくて小気味良いのが好きですね。
クラッシュロワイヤルも結構人気があって、大会では世界中のプレイヤーが集まります。
そしてシャドウバースとパズドラ、モンスト。
これは正直、日本で人気だけど海外ではそんなに人気ないタイトル。
日本で楽しむ分にはいいけど、eスポーツとして海外へ広げるぞーってなると、それはどうなの…?という感じはする。
シャドウバースは世界大会の優勝賞金を100万ドル(1億円以上!)にしました。
頑張ってるね!
↑パズドラのゲーム画面
パズドラとモンストは日本のスマホ文化や通勤通学事情、ガチャ要素などにマッチして凄く人気が高いですよね。
日本eスポーツ連合のライセンス認定タイトルにパズドラとモンストが入ってます。
よかったね!
- ハースストーンは世界で大人気
- クラロワは世界で人気
- シャドバ、パズドラ、モンストは日本で人気
日本と海外の違い
簡単に言うと、ゲームを遊ぶハードが違います。
海外はパソコンでゲームをする。
日本は家庭用ゲーム機やスマホでゲームをする。
日本は世界に誇れる家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機を沢山作ってきました。
ファミコン、スーファミ、64、DS、wii、スイッチ。
PS、PS2、PSP、PS3、PS4。
メガドライブセガサターンドリキャスXbox…
そういう流れで「ゲームは家庭用ゲーム機でするもの」という文化ができました。
携帯ゲーム機やスマホみたいに、持ち運べる物でやるゲームも流行った。
その中で、パソコンを使ってゲームをやるという文化が育たなかった…
海外ではパソコンでゲームをするという文化が育ちました。
パソコンがあれば、ゲーム機に関係なく大抵のゲームができますからね。
こういう違いもあって、日本で人気のゲームと海外で人気のゲームは結構違います。
eスポーツの筆頭であるLoL、Dota2、StarCraft2なんて洋ゲーに詳しい人しか知らんぞ!
海外のゲームが最高!日本のゲームはダサい!
みたいなことは全く思ってないです。
私にとってゲームは青春ですし。
日本のゲームには超お世話になってるし。
ただね、eスポーツで世界と勝負するってなった時、PCゲームの競技人口が少ない日本が弱いのは明白なのよ。
日本は数多くのゲーム機、ゲームソフトを作ってきたのに、eスポーツの総合力では他の国に比べて弱いんです。
プロゲーマーについて
eスポーツに関する話題で必ず出るのがプロゲーマー。
Youtuberと並んで、子供になってほしくない職業なんじゃないですかね。
親としては実態の分からない職に子供が就くのは不安でしょう。
ゴルフみたいに個人スポーツの選手をイメージすれば分かりやすいです。
収入源は大会の賞金、スポンサー収入、イベントなどの出演料がメイン。
練習費用や交通費なんかは基本的に自費です。
この辺はスポンサー契約の内容によってバックアップされることもある。
強ければ大会で稼げるし、魅力があれば仕事の依頼で稼げます。
プロゴルファーだって賞金のみで生活している人は多くないからね。
ゴルフに関わる仕事、例えばコーチなどで収入を得てる人もいれば、全く関係ない副業でしのいでいる人もいる。
何をもってプロゲーマーとするのかは色々とあります。
- ゲームに関する収入で生計が立てられている
- 企業とスポンサー契約を結んでいる
- 日本eスポーツ連合のライセンスを持っている
- プロゲーマーのチームに所属している
この辺がよく話題になるポイントですね。
生計が立てられているってのが一番大きいかもしれません。
その条件で言うと日本でプロゲーマーと言えるのは100人いないのかもしれませんね。
(これは個人的意見であって、ちゃんと調べたものじゃないよ)
一応理由があって、日本人はストラテジーゲームとシューティングゲームが弱いからです。
その辺のジャンルは人気があるので大会の賞金が大きい。
そのジャンルで強ければ大会の賞金にしろスポンサー契約にしろ、十分に生計が立てられます。
でも日本人はそれら賞金の高いジャンルで勝てないんですよね。
格闘ゲームは強いんですけど、規模や賞金がそこそこです。
格闘ゲームだと本当に上位陣じゃないと食べていけるだけの収入が得られません…
今は昔に比べて収入を得る方法が増えたので、以前に比べるとプロゲーマーは食べていきやすくなっていると思います。
とは言え私の子供がプロゲーマーになりたいと言ったら、かなり困りますね…
ゲーム大好きな私ですら?私だからこそ?考えることが多いんだよなぁ。
オリンピックについて
eスポーツに関係するキーワードとして、プロゲーマーの次にくるのがオリンピック!
ま、ベタだなぁと思います。
名前にスポーツって付いてるからそこに向かうのはしょうがないのか。
eスポーツとオリンピックのポイントはこの通り。
- 2018年9月現在、eスポーツはオリンピック正式種目ではない
- 2018年の第18回アジア競技大会ではデモンストレーション競技になった
- 2022年の第19回アジア競技大会では正式メダル種目と発表されている
- 2018年2月にIOC公認のeスポーツ大会が開かれた
というわけで、今はまだeスポーツはオリンピック正式競技ではないし、今後どうなるかはわかりません。
アジア競技大会とはアジア地域の大会であり、全世界のオリンピックに比べるとグレードが落ちます。
とは言えアジア競技大会は主催がOCA(IOCの内部組織)なので、オリンピックと関係があります。
(IOCは国際オリンピック委員会でオリンピックのボス組織ね)
2022年にアジア競技大会で正式メダル種目と発表されていますが、状況次第で変わることもありえます。
IOC公認のeスポーツ大会があったとは言え、eスポーツをオリンピックの種目にするかはまた別の話。
それにeスポーツをオリンピック競技にするにはいくつか問題があるんです。
- 暴力的な表現とオリンピックの価値観
- ゲームの知的財産権(IP)
- 課金と公平性
銃で人を撃つゲームが平和の祭典であるオリンピックに合うかと言われると厳しいよね。
現にIOCの会長がアカン!って言ってるわけだし。
サッカーに知的財産権はないけど、ウイニングイレブンだとコナミが知的財産権を持ってる。
大会を開く時、スポーツなら大丈夫だったのにゲームだと権利の問題が出てくる。
課金で強くなる系のゲーム(pay-to-win)は競技としてはフェアじゃなくなってしまう。
かと言って、それ系のゲームを無課金や全開放の状態にすると、面白さが半減する(笑)
というかね、オリンピックでゲームやる必要ある?
オリンピックでF1とか無いやん。
オリンピックで将棋とか変やん。
そりゃ影響は大きいだろうし、既にeスポーツをオリンピック競技にするために動いている人もいるけどさ。
eスポーツはスポーツと別物なんだからさー、スポーツと同じように発展させる必要ないんだよ。
ゲームだからこそできることって結構あるからさ、無理やり形式を整えて個性を失うようなことは残念極まりないよ?
やってることはゲームの対戦
いーすぽーつ、何かカッチョイイ響きですけれども。
ぷろげーまー、好きなことして生きていく新しい職業みたいな感じですけれども。
やってることはゲームの対戦です。
ゲーセンに人がいた頃なんて、ゲームをやってお金を稼ぐなんて考えられなかった。
でもゲームの対戦が見る人を夢中にさせる魅力があることが分かって少しずつ広まった。
ゲームメーカー、イベント運営者、メディア関係者、その他多くの人が行動を起こしたから今の環境があると思う。
単なるゲームの対戦をエンターテイメントとして成り立たせてるからね。
友達の家に行って遊ぶポケモンもボンバーマンも桃鉄もくにおくんの大運動会も、eスポーツと言う事はできる。
よし、これでゲーム中にお母さんから文句言われても「今スポーツやってるの!」って言えるね!
くだらねぇ…
見せ方、演出によってゲームの対戦がeスポーツとして成立するしないが別れるかもしれない。
例えばこういうスポーツっていうか決闘みたいなイベントもあるよ。
こんなゲーム業界は嫌だ
eスポーツという言葉が広まって、これまで関係なかった業界も巻き込んで盛り上がってる雰囲気はなんとなくだけどある。
- eスポーツをネタにしたレギュラーテレビ番組
- 実在するスポーツクラブのeスポーツチーム
- ゲーム企業とスポーツ団体が提携して開催されるイベント
色々と新しいことが始まってるなーと思う。
お金が動くこと、多くの人に知られることは悪い事じゃない、多分。
ただねー、他の業界とコラボしようとするとゲームって大人しくなると思うんすよ。
グロさとかエロさとかエグさとか、いとしさとせつなさと心強さとか。
それはゲームの個性を失うから、めっちゃもったいないよ。
もちろん住みわけはあります。
eスポーツに向いてるゲーム、向いてないゲームはあるからね。
ドラクエやファイナルファンタジーのようなRPGは競技として成立しにくい。
(クリアタイムを競うタイムアタックのような方法が無くはないけどね)
他のジャンルでも人と対戦しないゲームは競技化しにくい。
eスポーツって言葉や文化が広まると、ゲームの中でも階級ができてくるかもしれない。
eスポーツ枠のゲームは偉い、プレイされているお方はカッコイイ。
それ以外のゲームはダサい、やってる奴はキモオタ。
マイナーなゲームは底辺、やってるカスは犯罪者予備軍。
あー、私は絶対に犯罪者予備軍だわ…
バーチャルボーイが好きとか言ってる時点でアウトや。
ゲームを作る側としても、最初にeスポーツありきで考えるケースが増える。
(eスポーツに絡めればゲームの売上以外にも利益を得られるチャンスが増えるからね)
それが悪い事とは言えないけど、似たような作品が多くなると思うんだよなぁ。
買う側のeスポーツ志向が強くなると、そうじゃないゲームなんて企画が通りにくくなっちゃう。
eスポーツ向けの爽やかなゲームばっかりだと嫌だなぁ…
いつも健康志向のロカボ定食だと飽きるやん。
たまにはコッテコテのとんこつラーメンとか食べたいやん。
eスポーツが流行ることでゲーム業界が盛り上がるのは嬉しいっす。
そこを否定する気はないぜよ。
ただしeスポーツに捕らわれてゲームの自由さが無くなるのは超イヤだ。
新しいゲームとか変なゲームもやりたいんだよあたしゃ。
「ゲームは○○であるべきだ!」みたいな事をほざく輩はずっといたし、これからも湧いてくる。
そういう時、私はいつも鼻で笑って「知らんがな」と心の中で呟いてます。