RIZIN20、大晦日の格闘技は視聴率が低いのは必然でしょうよ

RIZINの視聴率が低い問題 スポーツ
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RIZINの榊原CEOは「視聴率が取りたいです!」とイベント中、リングに上がりマイクで発言した。

観客に対して、知り合いにテレビでRIZINを観るように電話してと頼むほどの真剣さ。

この行為がかっこ悪いとかは全く思わない、それだけ本気で視聴率が大事と考えてるんだから。

 

その結果、2019年、大晦日の格闘技イベントRIZIN20の視聴率は…

  • 19:00〜 3.2%
  • 21:00〜 5.2%
  • 23:00〜 3.7%

目も当てられない程に低い。今後の大晦日テレビ放送が怪しくなるくらい。

これはもう、1つの結論が出たんじゃないかなー。

今の時代、大晦日の格闘技で視聴率を取るのは無理

格闘技のテレビ視聴率が低いのはもう仕方がない。

  • 小さい子供に暴力的な内容を見せたくない
  • 高齢者は激しいスポーツを見ない(相撲は例外、NHKだし)
  • テレビをよく観る層が好きなコンテンツじゃない

RIZINの榊原CEOは視聴率にこだわっているし、幅広い層にアプローチするならテレビは強いと思う。

でもなー、いくら内容が面白くても、小さい子、高齢者、主婦層にとって格闘技は合わないんじゃないか。

特に大晦日なんて、みんな見る番組がもう決まってるんだから。

じいちゃんばあちゃんはずっと紅白、ジャニオタアイドルエグザイル韓流ファンはたまに紅白、お笑い好きはガキ使、その他には有名人だったり有名な企画の番組。

格闘技というジャンルと選手の知名度が、有名な企画や人気アーティストを上回らない限り、そのチャンネルをキープすることは無理。

視聴率が20%いってたPRIDE時代

視聴率20%くらい取ってたPRIDE時代と今、違うのは何だろう。

  • UFC、ベラトール、ONEが無かった、あったけどマイナーだった
  • PRIDEには金メダリストなど有名な日本人選手が多く、活躍していた
  • ネットの普及で価値観が多様化、格闘技以外の面白いコンテンツが増えた
  • ガキ使や、他の鉄板番組がなかった

他にも色々とありそうだけど、ちょっと視点を変えてみる。

 

どういう格闘技イベントだったら視聴率が取れそうか。

  • 誰でも名前を知っている人が試合をする
  • 日本人が活躍する、海外の選手を倒す
  • 見ていて分かりやすい、気持ちいい試合展開
  • 全く知らない人が見ても気になっちゃう対戦カード

 

あー、これって視聴率が高かった頃のPRIDEとかK-1 Dynamiteだわ。

当時の時代背景(制御できない)+戦略(制御できる)で、今じゃ考えられない視聴率20%を出してた、というか出てたんだ。

 

榊原CEOは色々と分かった上で、視聴率とRIZINブランドの両立に苦労してるんだろうなぁ。

飛び道具、魔球と呼ばれるイロモノ対戦カードは視聴率ドーピングのようなもの。

横綱、規格外の肉体キャラ、俳優、金メダリスト、その他もろもろ…

格闘技オタクと呼ばれる人達はこういう試合が大嫌い。レベルが低いから大会の質を下げるという意見をちょくちょく見かける。

でもなぁ、こういう試合も必要なんじゃないかなぁと思うわけで。

新規、初心者、にわか、一見さんを大事にしないと、そのコンテンツは滅ぶからね。

とは言え、イロモノ対戦カードで新規ファンを呼び込めるかどうかは分からないからギャンブル。

 

今の日本で格闘技が市民権を得るのは相当厳しい。

少子高齢化が進む中で景気を良くするのが難しいのと似てる。

日本の格闘技を盛り上げるには?

選手達がよく言っている「日本の格闘技を盛り上げたい」という言葉にはどんな意味があるんだろうか。

個人的な考えだけど、格闘技の社会的ポジション上げるとか、格闘技人口を増やす方向は難しいと感じる。

だって今回のRIZIN20、めっちゃ面白かったんよ!?

試合の内容も熱かったし、RIZINが積み上げてきたストーリーが繋がってきたし、今後もまた面白くなりそうだなって期待感も高まった。

ファンからすれば本当にハラハラドキドキさせてもらってありがとうってなもんよ!

 

それなのに視聴率は5%取れたかなってくらい。

どれだけ素晴らしいコンテンツでも、ターゲットやタイミングが合ってないとダメなんすよ。

 

那須川天心やRENAがテレビに出たり、朝倉兄弟がYoutubeで活躍するのは凄く良いことだと思ってる。

ああすれば格闘技ファンではなく、個人のファンができる。

個人のファンが、その人の試合を観てくれるという流れが今の時代に合ってるんじゃないかな。

そして格闘技に興味を持ってくれればラッキー。

 

やっぱり推しメンは必要ってことです。

格闘技選手だけじゃなく、ファンによって成り立つ業界のプレーヤーが業界を盛り上げたいと思うなら、自分のファンを獲得する活動を業界外でやるといいと思います。

業界に関係がないところで活動することで、他の層を呼び込む。

格闘技選手が練習と試合だけやってても業界が盛り上がる時代じゃないんや。

Youtube、SNS、慈善活動、メディア露出。

それを売名行為と批判する奴は、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。

 

選手個人でファンの獲得が難しいのなら、運営側がサポートできる体制があればいいよね。

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