2019年の大晦日格闘技イベント、RIZIN20、めっちゃ面白かった!
部屋にこもってGYAO!の有料放送をずーっと見てた。
かなり声出ちゃったなー、内容が最高だったからなー。
そうなんです、内容は素晴らしかったんだけど、2つほどスッキリしない案件がございまして。
それがシューズ問題とマウスピース問題であります。
ざっくり言うと、
マネル・ケイプだけシューズを履いてたのはおかしくない?
マウスピースが外れちゃった江幡を攻撃した天心はずるくない?
そういった趣旨の発言をTwitter上でよく見た。
マネル・ケイプのシューズ問題(?)
シューズを履いたマネル・ケイプが、裸足の朝倉海に勝った。
片方の選手が裸足で、もう一方の選手がシューズ着用ってフェアじゃなくない?という気持ちは分ります。
きっかけになったのはこのへんか。
シューズ履いてたら爪先とか足の甲とか怪我する可能性へるしシューズ履いた分足先が少し重くなって蹴りも振りやすくなるしレスラーは足滑らないからタックルいきやすいし、足関とられる以外のデメリットがない。だったらみんな履けよと思うんだけど、みんな履いててもなんか嫌だしルールでなしにして〜
— Kenji Osawa大沢ケンジ (@kenjiosawa) December 31, 2019
朝倉兄弟の弟さんの試合を観た。
シューズは不公平、足が滑らないから下半身のキレと動きが早くなりパンチ力が増す。ボクサーだと素足とシューズを履いた時とは動きが全然違ってくる。次はお互い素足なら弟さんが勝つと思うよ。僕は第三者だから個人的に好きなこと呟く許されよ。#RIZIN20 #朝倉兄弟— 石井和義 (@ishiikazuyoshi) January 1, 2020
2人とも業界で影響力を持つ人だからねー。
今回のRIZIN20のシューズ問題(?)について簡単に言うと
- シューズ着用にはデメリットがあるが、メリットの方が大きい
- ルールで認められているのでシューズを履いたケイプは悪くない
- 2人ともシューズ無しor有りの勝敗結果なんて誰にも分からない
- ルールでコスチュームを規定すれば公平になるがRIZINの個性は無くなる
シューズを履くメリット
- 打撃力アップ
- ステップワーク向上
- 踏ん張りが利く
- ケガをしにくくなる
シューズを履くデメリット
- 足関節が極められやすい
- タックルを切りにくくなる
メリットとデメリットを比べると、メリットが大きい。
戦う相手が北岡選手みたいに足関節が得意な選手だと履きたくないけど、それ以外は履きたくなるよね。
打撃メインの選手は特にメリットが大きい。ボクシングではシューズ着用がルールで決まっている。
ただしマネル・ケイプが汚い、ずるいというのはおかしい。
ルールで認められている以上、シューズを履く履かないは自由。ケイプは履いた方が勝てると考えているから履いている。
シューズを履かなかったらケイプは負けていたのか、シューズを履いていたら朝倉は勝っていたのか。
そんなんタラレバなんで誰にも分からんのであります。そしてケイプが強いのは間違いない。
公平性で見ると、シューズを履く人と履かない人の差は出てしまう。
そういった差を無くすためにUFCやBELLATORなど海外のMMA団体ではルールでシューズの着用を禁止している。ロングスパッツもそう。
選手二人がフェアな状態で戦うために、ルールで禁止するのが一番シンプルと判断したんだろう。
この辺はスポーツの考え方に近い気がする。
RIZINのルールは変わってて、MMAなのにシューズ着用OKかつシューズ履いてる足でキックOK。
この辺がUFCやBELLATORとは明らかに違う。独特のゆるさ(選手にゆだねる部分?)があって、わざとそうしてる気がしなくもない。
金網じゃなくてリングでやるのもRIZINの個性の1つだし。
ルールでコスチュームを決めちゃえば、こういった議論やモヤモヤは無くなる。
それがRIZINにとって良い事かどうかは判断が難しいっす。
個性を失ったRIZINが、UFCやBELLATORへの踏み台、下位互換になるのは見たくない。
命を削って戦った二人が嫌な気持ちになるのはもっと見たくない。
いや…このシューズネタを2人の遺恨として、リベンジマッチを盛り上げるという手も…昭和か。
那須川天心と江幡塁のマウスピース問題(?)
試合中、天心の前蹴りが江幡の顔にヒット、口にはめていたマウスピースが外れて吹っ飛んだ。
江幡はちょっとストップみたいな感じで片手を前に出すが、試合はそのまま続行。
天心は特に何もなかったかのように距離を詰めて江幡にいいパンチを決めた。
このマウスピース問題(?)は
- 天心の攻め続行は妥当
- 試合を止めるかどうかは審判が決める
- 一連の流れがあるから、あの状況だと審判は止めないんじゃないの
- こんな格闘技は嫌だ「マウスピースをわざと外して試合を止める」
天心の行動はルールに反しているわけでもなく、勝ちに徹する気持ちの表れかと。
攻撃を当てて有利な状況を作り出したので、そこを責めるのは当然のこと。あの前蹴りは凄い。
選手によってはあそこで攻撃をストップするかもしれない、それはそれでいいと思う。
試合をストップするかどうかを決められるのは審判なので、審判が動かなければ試合は続行される。
選手が試合をストップできるようになると、ピンチになるたびに試合を止めて時間稼ぎして回復できる。
ピンチになったら毎回マウスピースを吐き出して試合をストップ!
そんなのサッカーのシミュレーション行為(ファウルを受けたように振舞う)の何倍も冷めるわ。
審判としても、選手の正当な攻撃の流れの中で生まれた状況なので、あそこで止めないのは普通。
マウスピースの着用は義務であって、選手側の責任だからね。
個人的に、天心がストップせずに攻撃を続けてきた事に反応して、すぐに切り替えて打ち返した江幡は流石だなと思った。
「え!?ちょっと待っ…ウゲッ、ガボッ…ふべらっ!」 → KO。
こうなってもおかしくなかったのにパンチをもらいながらも打ち返す強さ、それは試合中ずっと見えた。
そして圧倒的なスピードで、自分から仕掛けて、被弾せずに攻撃を続けられる天心はちょっと異常。
みんなRIZIN好きやねぇ問題
あーだこーだ言うのは、やっぱり関心があるからなわけで。
好きの反対は嫌いではなく無関心、そうであれば何も言わないわけで。
何だかんだ試合を観て気持ちが動いたんだなぁと。ポジティブ、ネガティブ関係なく。
RIZIN20はめっちゃ良かったからね。
あとは世間の認知度の問題か…
視聴率についてはどうしようもない気がする。
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