2019年大晦日のRIZIN20感想(後半)人気日本人選手の試合

rizin20の感想2 スポーツ
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RIZIN20の内容が良すぎて、長くなりすぎたので前半と後半に分けた。

今回のイベントは過去最高だったと思うのよ。

後半の試合に関する背景、感想

リンジー・ヴァンザント vs. RENA ○

MMAの聖地、アメリカのマディソン・スクエア・ガーデンで失神させられた相手へのリベンジなるか。

ホームでのリベンジマッチ、めちゃくちゃプレッシャーがあったはず。

これまで「総合向いてないわー」と苦手な寝技の対策に苦しんできたRENA。

今回の相手リンジーだけでなく、過去に浅倉カンナにも同じ技のチョークで失神負けしている。

トラウマになってないわけがない。

 

動きが固くなるだろうと思いきや、吹っ切れてて自信を持って得意な打撃で攻めてたRENA。

3R終了間際、根性のTKO勝利!

 

RENAさん、本当に素晴らしい。

この人は女子格闘技の中心人物だから、ここで勝てたのは大きな意味がある。

 

これまでのRIZINとRENAのストーリーがあるから、ぐっとくるものがあった。

ストレートな感情表現と笑顔があんさんには似合っとるよ。

RENAのストーリーはまだまだこれからやで!

○ 朝倉未来 vs. ジョン・マカパ

RIZIN×BELLATOR対抗戦5試合のラスト、大将戦。

 

おそらく日本で最も強いYoutuber(本職は格闘家、のはず)の朝倉未来。

ケンカしまくったおかげか試合中ずっと冷静で、分析が得意、ファイトIQが高い選手。

ジョン・マカパはBELLATORのトップ選手達には負けているが、それ以外には安定して勝っている強豪、バックボーンが柔術で寝技が得意。

 

この試合も目が離せなかった。

RIZINに出場してから寝技の展開にさせたことがない朝倉と、BELLATORでも屈指のタフな寝技師マカパ。

とは言え、マカパはMMAキャリア序盤は柔術で一本勝ちが多かったけど最近では打撃勝負が多い。

 

倒せる打撃を持ってる両者、朝倉が有利で要所要所で強いパンチを当てて、マカパは朝倉にローキックを何度も当てる。

マカパは倒れないし、朝倉は足の痛みを感じさせない、2人とも根性あるなー。

途中、テイクダウンされるかもというシーンがあったけどすぐに立つ朝倉。

 

勝負は判定になり、有効打が多かった朝倉が3-0で勝ち。

判定決着だけど、ぬるい試合とか塩展開ではなく、むしろ緊張感、独特の空気があって惹きつけられる試合だった。

パンチを当ててもマカパは倒れず打ってくるし、足のダメージもあるのに、3Rきっちりあの攻防を続けられた朝倉、やっぱ強いよね。

 

現実的な話、ライト級以上は日本人の平均的な体格から離れているので、選手の人数が少なく層も厚くない。

朝倉未来の適性階級であるフェザー級の試合を増やすのか、ライト級を試合をキープするのか、今後のRIZIN運営が気になる。

朝倉未来本人は「フェザーならUFCのトップどころに通用すると思ってる。ライト級だとUFCのトップどころには通用しない。」と階級を上げる意思はない。

浜崎朱加 vs. ハム・ソヒ ○

まさかの結末パート1。

過去に2回対戦経験がある両者、結果は2回とも浜崎の勝利。

それが今回、絶対王者浜崎が1-2で判定負け。

 

判定を聞いた瞬間、ハム・ソヒは驚いた表情。

1R、3Rが浜崎で2Rがハム・ソヒのラウンドだったけど、RIZINは各ラウンドで優劣をつけるんじゃなくて3R通しての判定。

2Rの三角締め、ヒジ連打が決定打だよなー。というかよくあれを乗り切って3R巻き返したよね。

 

この試合も死闘だったなぁ。

被弾しつつもガンガン前に出て、怖い左を打つハム・ソヒのプレッシャーたるやもうね。

最後ラウンド残り1分、極めにいく浜崎と、それを防ぐハム・ソヒ、何が何でも勝つ!っていう2人の気迫がめちゃくちゃ伝わってきた。

 

浜崎はベルトを失ったけど、チャレンジャーになったことでモチベーションが上がったかもね。

女子格、熱いぜ熱いぜー。

○ 那須川天心 vs. 江幡塁

那須川天心が強すぎて、江幡の良いところがあまり見えなかった試合。

天心に勝てる日本人キック選手がいないと証明されてしまった。

武尊?あー、まぁ…ね?

 

カウンターが得意な江幡に対してガンガン攻めるのはリスクが高い。

自分もカウンター合わせられるんだから危険を冒さず、もっと慎重に戦ってもいいのに攻める天心。

新技のアクセルキックとか、あんな技を実戦で出せるメンタルが凄いわ!

そして力で相手をねじ伏せてのKO決着、いやー盛り上げるね!大晦日だね!

 

反応、判断、攻撃、回避…全部の能力が高すぎて負けるイメージが湧かない。

あれだけ攻撃をもらわずに、スピードとキレのある攻撃を続けられるってことは、ストライカーとしてほぼ完成してるんじゃないか。

キックボクシングの世界最高峰はGLORYって言う団体なんだけど、天心の今の体重だと試合がない。

今後の動きが気になる1人やね。

朝倉海 vs. マネル・ケイプ ○

まさかの結末パート2。

朝倉未来の弟、朝倉海がマネル・ケイプ(アンゴラ番長)にTKO負け。

 

朝倉は自分から仕掛けて打ち合いにもっていくタイプで、パンチのスピード、威力、テクニックで相手を上回って勝つ選手。

バンタム級王者の堀口にカウンターを決めて勝利、四天王の佐々木憂流迦のアゴを砕いて勝利。

 

マネル・ケイプも打撃主体で、スピード、パワー、頑丈さが印象的。

佐々木憂流迦に寝技で完封されてしまったけど、その後は連勝して今回の試合に選ばれた。

 

試合が始まって1Rの中盤「あ、ちょっと危ないかも」と思ってしまった。

朝倉のパンチにケイプが対応して、朝倉が被弾するシーンがちょいちょいあったから。

ストライカー同士の試合は一発で勝負が決まることがあって、予想外の展開になりがち。

 

朝倉は自分から仕掛ける分、打ち合いが得意な相手だとちょくちょくパンチをもらう。

パンチをもらいながらも、それを上回るダメージを相手に与えれば勝てるんだけど、今回は違った。

2R、カウンターで右フックをもらった朝倉がリングに手をつく。

その隙を逃さずケイプが詰めて、朝倉のタックルを切ってパウンド連打、レフェリーストップ。

 

感じたのは、際の攻防でケイプが攻撃をよく当ててたなぁと。

組み状態から離れた瞬間、体勢が崩れた瞬間、間合いが離れたと思った瞬間。

人間の脳は常に100%フル回転してるわけじゃないから、意識の隙間はできるわけで。

そういうタイミングにケイプの攻撃がよく当たってた。

 

MMAに三段論法は通用しないってのはよく聞く話で、佐々木憂流迦に完封されたマネル・ケイプが佐々木憂流迦をKOした朝倉海に勝った。

相性ってのはやっぱりあるよね。マネル・ケイプはストライカーに強く、グラップラーに弱い。

ケイプが次に戦うのはグラップリングが得意な扇久保。

2020年後半にはケガで休んでいる堀口が復帰。

バンタム級、荒れてます。今後どうなるか分からないから面白いと私は思ってます。

2019大晦日RIZIN20、全体の感想

今回のイベント、私は自宅でGYAO!の有料放送で見てたんだけど、会場に行きたかったなぁ…

20回目というRIZINの節目で、しかも大晦日という今回、率直に言って最高だった。

選手、試合のレベルの高さはもちろん、格闘技ならではの熱や気持ちを感じられた。

 

RIZINっていう日本の格闘技イベントが積み重ねてきたものが色々と実を結び始めたんじゃないですかね。

選手たちのストーリー、格闘技や選手のファン、興行としてのブランド。

 

今の日本で格闘技が流行ることって相当厳しいと思ってます。

そんな状況でこれだけ面白いイベントを観られて本当に良かった。

RIZIN関係者のみなさん、どうもありがとうございます!

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