RIZIN20でちょっと話題になっているマウスピースとシューズ着用問題についてはまた別記事で。
2019年12月29日にBELLATOR JAPAN、12月31日にRIZIN20がありました。
私はGYAO!で2000円×2を払って、全試合見てたよ!
やっぱ大晦日は格闘技やで!!
面白かったけど、めっちゃ疲れた…
(パンチやキックが入った時、もらった選手に共感して「んっ!」って言うタイプ)
印象に残った試合をピックアップ。(敬称略)
BELLATOR JAPAN
まずは2019年12月29日、さいたまスーパーアリーナで開催されたBELLATOR JAPAN。
メインカードはエメリヤーエンコ・ヒョードル vs. クイントン・”ランペイジ”・ジャクソン。
メインカードなのに14試合中6番目にあるのは、日本時間と海外時間の関係。
海外のMMAファンにとって7試合目以降は大して興味がないという悲しい現実…
○ ゴイチ・ヤマウチ vs. ダロン・クルックシャンク
RIZIN×BELLATOR対抗戦5つのうち1つ目。
ゴイチ・ヤマウチ、体重オーバー。だけど試合は決行。ぐぬぬ…
下の階級から体重を上げたクロックシャンク、上の階級から体重を下げた&下げきれずに体重オーバーのゴイチ・ヤマウチ。
同じ画面に映った時の二人の体格差が酷かった…
勝負はゴイチが組み付いて、ケージを蹴ってバランスを崩してバック、そこからリアネイキッドチョークで一本。
クロックシャンクは試合後のインタビューで「fat boy」(デブ)って言ってた(笑)
そりゃ文句の1つと言わず100個くらい言いたくなるわ!体重差で不利すぎるわ!
同じ階級の選手が良かったなー。
イララ・ジョアニ vs. 渡辺華奈 ○
RIZIN×BELLATOR対抗戦5つのうち2つ目。
見ごたえがあったいい試合。
渡辺がジョアニの打撃に対応して、組んで倒してからしっかりとダメージを与えてた。
下からの極め技にもやられずに、相手を制してパウンド連打でレフェリーストップ。
渡辺さんしっかり勝ち切ったなぁ、次の試合も見たいっす!
○ ロレンズ・ラーキン vs. 中村K太郎
RIZIN×BELLATOR対抗戦5つのうち3つ目。
ロレンズ・ラーキン体重オーバー。だけど試合は決行。またかー!
ラーキンが遠い距離から多彩な攻めでダメージを与え、中村は前に出て勝負する形。
中村のプレッシャーに負けず、冷静に間合いを制して有効打を当て、メリハリのある攻めと守りを続けたラーキンが勝ち。
判定だったけど内容としてはラーキンの完勝。
○ マイケル・ペイジ vs. 安西信昌
身長差20cm、リーチ差25cm、無理だろこれ。
MVP(マイケル・ペイジの呼び名)がリーチ差を活かして間合いの外から攻撃を続けるだけで安西にとっては地獄。
しかもMVPは打撃センスが高く、トリッキーな攻撃も織り交ぜる。
前に出ないと攻撃できない安西の飛び込みにしっかりカウンターを合わせてKO。
どっちが勝つか分からないハラハラ感は正直なかった、すんません。
決して安西が弱いという事ではないんだけどね…
MVPがナルトのコスプレしてて面白かった。
○ マイケル・チャンドラー vs. シドニー・アウトロー
元々はベン・ヘンダーソンが出場予定だったけど、欠場でシドニーが登場。
どっちの選手も強い、この日一番レベルが高い試合だったと思う。
それにしてもチャンドラーはスターやね、強くて華があるわぁ…さすがトップファイター。
本音を言うとベン・ヘンダーソンとの試合が見れたら最高だった。
とは言えマイケル・チャンドラーの試合を日本で見れたのでは幸せなことなんやで。
○ エメリヤーエンコ・ヒョードル vs. クイントン・”ランペイジ”・ジャクソン
PRIDEを見ていた30代以上の格闘技ファンなら、世界最強の男=ヒョードルで間違いない。
60億分の1とか氷の皇帝とか言われてたけど、ロシア人は超怖いというイメージを世界に広めたのがこの御方。
- デカいのに速い、早い
- 相手を壊すのにためらいが無い
- 猛烈に攻めてる時でも感情の無い冷たい顔
- ヒョードルがマウントを取ったらBGMに蛍の光が流れて観客が帰る
ランペイジ・ジャクソンもPRIDEで活躍してた選手の1人、マットドッグと呼ばれる人達の1人。
ただねー、問題は43歳と41歳の試合なんですよ。
試合内容というよりは、この試合までのストーリー、メッセージ性に注目されていたし、実際そうなった。
ジャクソンの入場音楽がPRIDEのテーマ曲だったのには、やっぱりグッと来たよ?それは認めるよ?
ジャクソンは年寄りの対戦と言われていることに対して糞くらえと言ってたし、最近のスポーツライクなMMAはイマイチとも言ってた。
暴力のぶつかり合いなんだから、競技っぽい試合より、次の瞬間に何が起こるか分からない怖さを感じる戦いの方がスリリングで魅力的というのは、私もそう思う。
…なんだけど、この試合はその怖さを感じられるものじゃなかった。
ジャクソンが気負い過ぎたんかなぁ、スピード感や気迫もそこそこに、普通にヒョードルが勝利。
ヘビー級だから一発で決まるのはよくあることだけど、もう少し熱を感じたかった!
ジャクソン側がもし、仕上がりがイマイチだから、内容よりもマイクパフォーマンス、ストーリー性で勝負みたいに考えていたとしたら、それは本当に残念な事。
アンディ・ウィン vs. あい ○
格闘代理戦争でスポットを浴び、故山本KIDさんのKRAZY BEEイズムを継承しているあい。
この人から感じるのはガッツと狂気やね。
打撃にまだ自信が持てない感があるけど、被弾を恐れずタックルに行き、切られても根性でケージに押し込む。
レスリングで鍛えたポジショニングで相手の上を取り、気持ちの乗ったパウンドを相手に叩き込んでいく。
優しい印象のある顔立ちからは想像できない気迫。
ちょっとお互い決め手に欠けて、試合展開が重かったか。
2-1のきわどい判定であいの勝利。今後に期待!
中村優作 vs. 神龍誠 ○
シューズ着用の物議をかもした試合パート1。
神龍がシューズ履いた靴で、中村のシューズを履いてない足を踏みつけてた。
見てて新しいというか、こういうシーン見た事ないなぁと思った。
シューズに関係なく神龍は試合を回していくアグレッシブな選手で展開がどんどん変わる。
スピード感があって楽しいので、今後の試合も見たい。
私は日本拳法ベースの中村の戦い方は好きだけど、試合中に何度もグローブタッチをして緊張感が無くなるのがちょっと嫌…
練習で染みついている動きかもしれんけど、試合中のグローブタッチはいらない派。
中村のやりたい事を潰しきった神龍が3-0で判定勝利。
試合後インタビューで中村が「自分の戦いができず、試合中に何してんねんやろ俺と思ってました」みたいなことを言ってたなぁ。
もうちょっと中村らしさが見たかったけど、それを封じた神龍が上手かった。
○ 浅倉カンナ vs. ジェイミー・ヒンショー
カンナさん、流石っす。打撃もタックルも素晴らしい。
ジェイミーの関節の柔らかさと肩のタトゥーが凄かった。
タックルにフロントチョークを合わせられたり、シングルレッグになって殴られたりするシーンもあったけど、何度も極める寸前までいってた。
あそこまでタップしない相手だと技をかけるほうも怖いよね。
レフェリーもタップをおそらく見逃してたけど、角度や展開から仕方ないと思う。
判定にならずによく極めて勝ったなぁ。負け続きだったけど年の最後に勝てて良かった!
那須川天心とのことも、いい思い出として次に進んでるんじゃないですかね。
思い出は、男は名前を付けて保存、女は上書き保存。
○ 矢地祐介 vs. 上迫博仁
いやー、ラストに盛り上がった試合だった!ストーリーがあったね。
客席の川口春奈がよく映されてたけど、そこは別にええですやん。
この試合の矢地は、前回負けてしまった朝倉未来戦とは違って、いつもの雰囲気があった。
矢地はお祭り男のイメージがあるけど、ガンガン攻めるタイプじゃない。
むしろ相手の攻めに対して、下がりながらパンチを当てるという勝ち方が多い印象。
大逆転!みたいに書かれている記事が多いけど、全体を通して上迫の攻めを上手くさばいて有効打を当ててた。
2Rはいいのをもらって倒れたけど、そこからの対応が良かった、さすが修斗王者!
最終ラウンド、まだ前に出てくる上迫に対して後ろに下がりながら右をヒット。
よろける相手に左のサッカーボールキックでとどめ!よく一瞬であれが出せたなと。
下がりながら相手が倒れるパンチが打てるってのはフィジカルが強い証拠なんやろねー。
前回の朝倉戦、めっちゃ入れ込んで相手を絶対に倒してやるくらいの気持ちで臨んだ。
それなのに本来は1階級下の相手に上手く制されてダウンまで奪われて3-0判定負け。
しんどい負け方で3連敗して、もうRIZINで矢地祐介の戦いを見られないかもと思ってたから今回の試合はハラハラした。
2Rに倒された時「あ、終わった…」と思いきや上手く立て直して、3RであのKO勝利ですよ。
そりゃー嬉しいよね。やっぱりヤッチくんは笑顔じゃないとね。
日本人と世界のライト級について、今は現実を受け入れるしかない。
RIZIN 20
気づいたら超長くなったので、次の記事で!
番外:GYAO!のライブ配信について
0.5~1秒くらいの映像ストップがよく発生するのを何とかしてくれー。
酷い場合は1試合で10回以上も映像が止まるから、気づいたら展開が変わってることがある。
私のネット環境の問題もあるかもしれんけど、他の配信サービスはそんなに止まらない。
面白い試合でも、そういうトラブルがあるとつまらなくなるからね。
ちなみに昔はお金をケチって翌日の無料配信で見てた。
そしてスマホの通知、ニュースサイト、SNSで勝敗結果を知ってしまって何度も泣いた。
だからもうスポーツは生で観ることに決めた。
ネタバレってある意味殺人だからね。