ねんがんの スパルタンレースにでてきたぞ!
- いいとしして がんばるね
- あしが なんどもつったよ
- ゆびのかわが べろんってなった
- てにいれたメダルを なくしたぞ
つい最近のことだから感情が溢れちゃってもうね…あぁぁぁぁ、悔しい…
本当はもっと頑張りたかったんや…
こっからはスパルタンレースのネタバレが大漁です。
今後、真っ白な気持ちでスパルタンレースに挑戦したい人は、こっちを読んでみてください。
今回のスパルタンレースの概要
2018年5月19日(土)、東京ドイツ村でスパルタンレースが開催されました。
種目はオープンとキッズ、スパルタンレースの中では距離や障害物の数が優しいやつです。
会場の東京ドイツ村は東京ディズニーランドと同じで、名前に東京ってついてるけど千葉県です。
かなり田舎でアクセスはそれなり。
でも東京ドイツ村はめっちゃいいとこやで!
日本では3回目のスパルタンレース。
前回(2017年10月21日、22日)は台風の影響で2日目が開催中止になりました。
私はその日に参加する予定だったのに…
台風で参加できなかった人は次のレース(つまり今回)にチケット持ち越しになりました。
返金じゃないから参加しないと損。
準備期間も考えると8カ月以上も待たされたスパルタンレース。
ようやく来たかと思っていた人も多かったはず。
スパルタンレースに挑戦した感想
私はネタバレが大嫌いなので、できるだけ何も知らない状態でレース開始したかったんですよ。
だけれども受付がスタートの90分前という空港のチェックインもビックリの早さだったから暇を持て余してました。
一人ぼっち参加で暇すぎたから、つい魔がさして会場の掲示板に貼ってあったコースレイアウトを見ちゃったんですよ。
そしたらスタートから約1kmくらい障害物がゼロ。
なんだこれ、障害物競争じゃなくて持久走なのかと思いました。
実際に経験したから分かるけど、あのコースレイアウトが罠やったんや…
スパルタンレースはスタート前にみんなで雄叫びをあげて開始です。
儀式みたいなもんで、好きなようにやったらいい。
私は大声でワーワー言ってました。
そうだね、一人きりでね。
スタート後しばらくはトレイルランニング
スタートしてしばらくはコースレイアウトで見たとおり障害物なしだった…
だけれども、森の中を駆け抜けるから高低差、段差、斜面、木の根っこ、沼なんかがちょいちょいある。
アップダウンの激しさ、足場への意識、コース取りで、普通の持久走よりもスタミナ消費が多かった。
そして道幅が狭いから追い抜いたりすることが難しい。
そんなに運動できないのに負けず嫌いな私は集団の前の方でしばらく頑張って走ってました。
それが後で良くない結果に繋がったんだけどね。
障害物はどんどんハードになっていく
しばらく走ってよくやく障害物が登場しはじめました。
壁を飛び越えたり穴を抜けたりするタイプで、数秒でクリアできるものばっかり。
まぁ余裕ですわ。
なんだよースパルタンレースなんて楽勝じゃないっスか。
あんな雄叫びなんて恥ずかしいわぁと思っていたところで土嚢運びの課題。
どっさり土が入った袋を運びます。
運ぶ土嚢の重さはそこそこなんだけど、運ぶ距離が長い!そして斜面と高低差!
気を抜いたらこけて森の奥へ転がり落ちちゃう。
この課題から徐々にスパルタンレースが本気を出してきました。
持久走と障害物でドンドン削られていく体力
次にきつかったのが有刺鉄線の下をはって進んでいく課題。
回転して進む方法が楽みたいで、7割くらいの人はその方法をやってました。
私は回転すると酔うからほふく前進。
かなり距離があって体力をガンガン削られました。
渋滞して自分のペースで行けなかったのも疲れた原因だった。
早く終わらせて楽になりたいのに、みんなコロコロ回ってて追い越せない(笑)
さらに過酷だったのがバケツ一杯に石を積んで運ぶ課題。
竹林の中を進んでいくんだけども、とにかく距離が長い!
拷問かよって思った。
私は途中で何度もバケツを置いたし、周りの人もそうだった。
ここで握力を奪われて、この後の障害物にめちゃくちゃ悪影響が出ました。
途中で分かった持ち方を最初からやってたら結果は違ったと思う。
たらればだけどね。
レース前半の持久走でも足、特にふくらはぎのエネルギーを消費してしまってました。
これもこのあとの障害物に大きな影響を与えました。
投げやりは待ち時間がすごく長い
スパルタンレースって参加者がみんな一斉にスタートするわけじゃありません。
参加者はグループに分けられてて、15分ごとにスタートを繰り返します。
早い人は前にスタートした人に追いつく。
そして時間がかかる障害物、課題は渋滞する。
待ち時間が一番長いのが投げやり。
チャンスは1人1回、成功率は5%くらいだったと思う。
ヤリを持って投げる、ロープを引っ張って元の場所に戻すってのをするんだけど、一人で40秒くらいはかかる。
的は10くらいしかないから、もう凄い行列になっちゃう。
20分くらい待った気がする。
めっちゃ待ったのに結局は失敗。
まぁ記念受験ならぬ記念ジャベリンだからしゃーないのか。
ゴミ箱ポイみたいにコツはあるけど、ある程度は運が絡みます。
私の場合は握力が死んでたから、ヤリをしっかり握れなかった。
ここで障害物がクリアできなかった時にするバーピージャンプ30回を初めてやることに。
これなら目標のバーピー90回以内でクリアできるだろうと思っていた時期が私にもありました。
元気なら余裕でできる課題がクリアできない
投げやりの待ち時間であれだけ休んだんだから体力は回復しただろう。
と思いきや、ところがどっこいそうはいかない。
スタミナは回復するんだけど、握力やふくらはぎの状態は簡単には戻らないんですな。
吊り輪にぶら下がって進む障害物、元気だったら余裕なのにめちゃくちゃギリギリだった。
握力が無くなって物が握れんとですよ。
私がやってしまった最大のミス
今回のスパルタンレースで私がやってしまった最大のミスはロープ登りです。
5mくらいロープを登ってベルを鳴らして降りてくる単純な課題。
腕だけじゃなく足も使っていいから万全の状態ならまずミスしない。
この課題を見た時、体力を消耗していた私は「あーこれなら楽勝だ、よかったー」なんて思ってしまった。
それがあんな結果になろうとは…
スパルタンレースのスタッフさんが注意しまくってたんですよ。
「足をつるので伸ばしてから登ってくださーい!ロープを降りる時はゆっくり降りてくださーい!」
まぁまぁ苦手な人はそうだろうけどわたしゃ軽量級でコレ系得意だから余裕っすわ。
なんて思ってやってみると、登るにつれて進まなくなるんですね。
握る力も、腕で体を引っ張る力も残ってないから、ロープにしがみついた時間が長いほど辛い!
これは急がんとヤバイ!と思って急いで登っていると、ベルまであと数センチのところで足をつってしまった私。
もうちょっと手を伸ばしたらベルに届く!
無理やりにでも反動つけていったれー!
と無理して動いた結果、手は虚しく空をきる。
そしてバランスを崩してロープを高速で降りてしまった。
私はバッティンググローブをしてたんだけど、めちゃくちゃ手が熱い!
しかも足がつってて痛い!
着地した後に悶絶してると他の出場者が助けてくれました。
本当にありがとう。すごく助かりました。
足が落ち着いたところで手を見てみるとグローブに穴が空いてるんですね。
摩擦の熱でグローブが溶けてました。
そのせいで指の皮がベロンってなっちゃった。
1円玉で隠れるかなーくらいの剥け具合。
当然ながらめっちゃ痛い。
(レースの後も治るまで時間かかりました…)
グローブを脱ぐ時も、溶けた箇所が皮と繋がっててすごく痛かった…
できることならハサミか何か使ってグローブを切りたかった。
何とかグローブを脱いだけど、そこから後はもう酷い。
怪我した後は障害物が楽しめない!
右手の薬指の皮ががっつり剥けたから、もう利き手で物を握れなくなっちゃいました。
だからその後の障害物はほぼ全滅。
バーピージャンプすら痛い状態。
皮が剥けた状態で泥水に潜る障害物は最悪だったなー(笑)
多少の怪我ならしょうがないけど、皮が剥けた指で潜るのはしんどかった!
痛いし、キズに悪い。
気合でやったけどね!
結局、最後の方はバーピー30回もきちんとこなせない状態になってしまって、痛みと不甲斐なさで心が折れてました。
そういう時、一人って辛いんだよ…
自分を追い込むことって楽しいんですよね。
肉体的な疲労って気持ちいいから。
このレースの参加者は高いお金を払ってバカをやりにきている人種だからみんなそう。
だけど怪我しちゃうと、ただただ辛くなってしまう。
達成感や充実感のない単なる苦行。
そんなん誰もやりたくないわー。
結局、私は残った障害物のうち4個は挑戦すらしませんでした。
さらにバーピージャンプの回数を10回にしてクリアしたことにしました。
すごく悲しかった…自分に負けた気がした…
なんとかゴールしたのに大失態
スパルタンレースはゴールするとTシャツとメダルを貰えます。
私はちょっと自暴自棄っぽくなっていて、ズルして貰ったメダルなんて価値ないわーなんて思ってました。
そんなことを思ってたのが原因なのか、心身ともに疲れていたのが原因なのか、メダルを無くしてしまうという大失態をやらかします。
帰りのバスに乗る直前で気づいたから、目の前のバスを見送ってメダル探しの旅へ。
運営のインフォメーションや無くした可能性のある場所をうろうろしたけど結局見つかりません。
誰かがインフォメーションに届けてくれたなんてこともありませんでした。
メルカリでスパルタンレースのメダルって2000円弱で売られてるんですよね…
誰か拾って売ったりしたのかな…
そうやって疑いの心を持ってしまう自分がつくづく嫌になってしまい、心も体もボロボロで帰りました。
そんな状態を救ってくれたのは、嫁と娘が手作りしてくれたメダル。
何も連絡してなかったのに…
ケガやメダル紛失のダメージが大きかった分、これにはぐっときた。
これが無かったらスパルタン死ね!ってなってたかもしれません(笑)
私のスパルタンレースは正直散々だったけど、救いがあってまだ良かった!
ぼっち参加の私を助けてくれた人、声をかけてくれた人、ありがとうございました。
次はスパルタンレースに向いている人、向いていない人、必要な身体能力、知ってると役に立つことを書いてみます。
実体験ベースだから、個人的な感情が沢山入りますよ(笑)