子供にプログラミングを教えつつ、自分の子供と一緒にゲームをしています。
ゲームはやり方次第でめちゃめちゃ優秀な知育ツールになるんですよ奥さん!
それはそれとして、今の時代の子供について思うところがあるのでまとめてみます。
今の子供は受け身
先日もらった幼稚園のプリントにこんなことが書かれてました。
イベントで豆を採りに行き一人で大きい豆10さや採るように伝えたところ、こういう子が多かったとのこと。
- 大きい豆ではなく小さい豆で妥協する子
- 2~3個で諦める子
- 先生に聞いて自分で探さない子
- 先生の後ろについて貰おうとしている子
- 場所を教えるとそこしか見ない子
全体的に、自分の力で探そうとしない子が多かったようです。
めっちゃ分かるわー!もう本当にその通りだわー!
やる気がない子、自分で考えない子が多いというのはプログラミングを教えていて強く感じます。
考えられる理由はこんなところでしょうか。
- 親が子供のために色々としちゃって自分でやる機会を奪っている
- モノや情報で溢れているから自分から探さなくてもいい時代になっている
これは今の子供がダメと言っているわけじゃありません。
昭和の人間がもし今の時代に生まれたら、同じように受け身の性格になってしまうでしょう。
性格は生まれ持ったものと、育った環境によって変わるものがあるからね。
必殺フレーズ「分かんない、教えて」
私がもう何度聞いたか分からないし、言われたら「ハァ…」を思うセリフがこれ。
人に聞くのは全く問題ないんです。こっちは教える立場なんだし。
ただね、自分の頭で全く考えずに人に聞くのはどうかと思うわけですよ。
自分の頭で考えない人間は成長できないし、周りに流されるだけで自分で自分の人生を選ぶことはできません。
夏目漱石の「こころ」にも書いてある有名な言葉があります。
精神的に向上心のない者は馬鹿だ
この部分だけを切り取るより、物語の流れを知った方が理解できるんだけどそれはいいです、読むの結構大変だから。
向上心がない人は自分で考えることをせず、同じことを繰り返して、誰かを頼りにしないと生きていけない。
自分の子供がそういう風になってほしいとは思わないですよね?
分からない?だからこそ自分の頭で考えてみんかい!
私はそういう風に考えているので、子供に質問されたら質問で返します。
大人の質問に質問で返したら嫌な奴です。
失敗を怖がりすぎている子供たち
自分が大人になって分かったのは、大人は子供に正解なんて求めていないってこと。
大人は正解を知ってるからね。
求めているのは正解までの取り組み、言い換えると失敗の積み重ねです。
自分で考えて、やってみた結果の失敗にはすごく価値がある。
それなのに目の前のちっぽけな成功を求めて、失敗するのが超怖い現代っ子。
いやね、失敗は怖いよ、痛いし傷つくよ、でもそれをしないとあなたは成長しないのよ。
〇〇しちゃダメ教育のせいなのか、△△しなさい教育のせいなのか、失敗慣れをしてない子が多いですね。
大人と違って子供は家や学校が世界の全てみたいなところがあるから、そこでの失敗=世界の終わりだと感じるのも仕方ないんだけど…
失敗を恐れるな!と言うだけじゃ子供の意識や行動は変わらないので、方法を模索中です。
失敗することのプラス、失敗しないことのマイナスを感じてもらえるのが理想なんですけどね。
〇〇な子は成長が超早い
そんな受け身の子供たちにプログラミングを教えている私ですが、時間が経つにつれて考え方も変わってきました。
最初は「いかに考える力を伸ばすか」ということに重点を置いて教えてました。
でも実際に子供たちを教えながら気づいたんですね。
考える力を伸ばすために必要な要素があったんです。
というかそれがないと考える力はなかなか伸びない。
考える力を伸ばすために必要なのは「ちょっとやってみるか」という軽いノリです。
挑戦とかチャレンジとか言うと真剣な感じがして少し重たい。
自分から何かやってみると、与えられた問題を解くよりもはるかに頭を使います。
どんなに賢い子でも自分から行動して考える機会が少ないと、考える力は伸びない。
普通の子でも行動を起こして経験を積めば、考える力はついていきます。
地頭が良い子は成長が早いですが、ノリが良くて何でもやってみる子はもっと成長が早いです。
子供に身につけてほしいもの
私は最初、プログラミング教育で子供に考える力を身につけてほしいと考えていました。
よく言われている論理的思考力、プログラミング的思考というやつです。
今はさらにその手前、「ちょっとやってみるか」という軽いノリ、真面目な表現をするなら取り組む姿勢を身につけてほしいと考えています。
世界的な有名企業NIKEのスローガン「JUST DO IT.」日本語にすると、まずはやってみなよという意味です。
いくら頭で考えても、実際にやらないと分からない事って沢山あります。
子供なんて経験が少ないんだからじっと考えてても分かるわけがない。
ちょっとやってみるかという姿勢があれば経験が増えて、考える力は後からついてくるんです。
プログラミングは失敗を重ねて成功に辿り着くのに最適なツールと言えます。
試した結果がすぐに分かるし、やり方が悪いと必ずNGになる。
(現実世界だと人やタイミングによって、やり方が悪くてもOKになったりするからね)
プログラミングで最初から完璧に動く事なんてまずありません。
みんなが使っているLINE、Twitter、Facebook、インスタだって何千何万という失敗の上にできたアプリ、システムです。
数えきれない失敗をしまくった結果、みんなが使っている素晴らしいものができたんです。
プログラミングで失敗しまくることで、ちょっとやってみるという姿勢を身につけてほしいですね。