【比べてみました】プログラミング教室と他の習い事の違い

プログラミングと他の習い事との違い プログラミング教育
※当ブログでは商品・サービスの広告を含みます。ご了承ください。
※当ブログでは商品・サービスの広告を含みます。ご了承ください。

小学生向けのプログラミング教室の講師エンジニアの仕事をやってます。

2020年に必修になるプログラミング教育について、普段は言いづらい本音を言ってしまおう。

もしかしたら子供の習い事の参考になるかもしれません。

(私も親なので色々な習い事の記事を読んでます)

 

子供にさせたい習い事ランキング、プログラミング教室がきてますね!

へー、そうなんですかー、よかったですねー

プログラミング講師なのに全然嬉しそうじゃない…そこは素直に喜ぶところじゃないんですか?

そういうランキングをどこまで信じていいかはさておき、「思ってたのと違う」が多いんですよ!

確かにプログラミング教室って他の習い事みたいに何をやってるのかイメージできません

 

プログラミング教室、何をやっているのか分からない問題!

これをどげんかせんといかんのですが、簡単には解決できないんです。

  • 運営している企業によって教えている内容が全く違う
  • プログラミングは直接さわれないのでイメージしにくい
  • 歴史が浅いので世の中に広まっていない

他にもいくつか理由があって、プログラミング教室で何をしているのかが分からないという人が多い。

カリキュラム内容については違いが大きいので、プログラミングが他の習い事と比べてどうなのかという視点で見ていきましょう。

はじめの一歩が難しい

プログラミングは分かりにくい

色々な習い事のはじめの一歩と必要なものをまとめてみました。

ツッコミどころが多いかもしれませんが、そこは優しく見てください。

習い事はじめの一歩何が必要?
英会話英語であいさつ聞いた言葉を話せればOK
水泳プールに入る入水はしごの昇り降りできればOK
サッカーボールを蹴る体と足を動かせばOK
ダンス・体操動きをマネする動きを見て体を動かせばOK
ピアノ音を鳴らす決まった場所に指を動かせればOK
学習塾問題を解く問題を考えて答えを出せればOK
そろばん使い方を覚える珠の意味を理解して数を数えられればOK
プログラミングプログラムを動かすマウス操作やキーボード入力ができればOK

どんな習い事も上にいこうとすれば難しい、これは共通しています。

でも最初のハードルの高さは全然違う。

プログラミングのハードルは正直言って高いです!低学年の子供たちを教えてて痛感しまくりです!

 

プログラミングをするためにはパソコン、タブレット、マウス、キーボードなどの道具を使えないといけません。

英語に触れたことがない子にとって、キーボードはガチャガチャ遊ぶためのおもちゃに過ぎない!

そんな状態でね、教えられたとおりにアルファベットや数字を打ち込むなんて、まぁしんどい話なんです。

直感的に分かりにくいから退屈に感じて、すぐに集中力が切れてしまう。

 

体を動かしたり、指で触ったりする習い事よりも複雑で分かりにくいのがプログラミング。

教える内容にもよりますが、低学年の子にとってハードルが凄く高いことは知っておいた方がいいです!

子供の成長が見えづらい

子供の成長

習い事を教えている立場の人がよく考えているのは、保護者に子供の成長をどう伝えるかということ。

せっかく月謝を払って通わせているんだから、それに見合った成果か納得感が欲しいわけです。

成果は分かりやすければ分かりやすいほど良い!というか分かりにくいとダメ、辞めちゃう。

 

運動系の習い事は見ていて分かりやすいです。

水泳だったら泳げるようになる、タイムが縮むのは目に見える成果ですよね。

サッカーだったら練習で体を動かすだけで親としては納得できるし、レギュラーになったらもっと嬉しい。

そして礼儀と協調性が身に付きます。

(個人的な意見ですが、運動系の方が礼儀と協調性が身に付いている子が多い印象があります)

 

学習塾や英会話、そろばんはどうでしょうか?

学習塾は点数や成績という明らかな数字があるので、成果が分かりやすいです。

英会話やそろばんは検定があるので成果が見て分かります。

英会話に関しては子供が英語を覚えていくので納得感も得られます。

 

プログラミング教室はどうなんですか?

教室によって色々ですが、成果発表会が多いですね。キーボードを使っているところだとタイピングスピードは数値化できます。

ピアノや習字のコンクールみたいなもの?

その通り。プログラミング教室は親にとって何をやっているのか分かりにくいので、そういう成果を見せる機会は大事なんです。

 

プログラミング教室は新しい習い事で、教室によってカリキュラム内容が違う、教わる内容がやや複雑という特徴があります。

親の立場からすると「何をやっているの?」「習わせる意味はあるの?」という疑問は当然ある。

だから成果発表会のように、やってきたことを保護者に見せているんですね。

 

ただこれがまた、簡単じゃないんです…

ピアノのコンクールなら耳で聞いて良いか悪いかが直感的に分かります。

習字のコンクール、これも目で見て判断できます。

プログラミングはどうでしょうか?自分の子が作ったプログラミングが良いか悪いか判断できますか?

ロボットの見た目とかならまだしも、プログラムがどう凄いかなんて分からないのが普通です。

説明も込みなので、プレゼン能力によって印象がもの凄く変わる。

中身よりもプレゼンによって結果が変わる、これは現実社会でも一緒ですね(笑)

全ての成長スピードが上がる

プログラミング教室の先生なのに、マイナスな事ばっかり言ってません?

確かにそうかもしれません。しかし凄く大きなプラスもあるんですよ

小学生向けプログラミング教室の狙いはプログラミングスキルの習得よりも考える力を伸ばすこと。

ほとんどのプログラミング教室はこう説明するし、私もよく言っているフレーズです。

そして多くの保護者もそれを望んでいます。

 

考える力が伸びると、プログラミングだけでなく勉強、スポーツ、色んな活動において、成長するスピードが上がります。

考える力は成長スピードを上げる

ちょっと学校に通っていた頃を思い出してください。

自分と同じくらいしか勉強していないのに、テストの点数が高い子がいませんでしたか?

運動神経や練習量が変わらないのに、レギュラーだったりエースだったりする子がいませんでしたか?

これを才能とかセンスという言葉で片づけてしまうと、そこで試合終了です。

 

できる子は、自分で色々なことに気づき、改善することで成長していきます。

それに大きく影響するのが、考える力です。

 

もちろん多くの習い事で、考える力は伸びます。

その中でもプログラミングが優れている点が2つ。

  • 「何となく」では正しく動かない
  • トライアンドエラーを短時間で何度も繰り返す

世の中のかなりの部分が「何となく」で成り立ってます。

この「何となく」が成長にとって厄介な存在なんですよ。

シュートの練習をしていて、同じように撃ったシュートが入ったり入らなかったりします。

同じ方法なのに結果が変わると何が良いのか悪いのか簡単に分かりません。

 

プログラムは厳密なので、結果が必ず同じになる。原因と結果がハッキリしている。

プログラムが思った通りに動かない時は必ずダメな箇所があるので、子供に考える癖がつき、気づく力が伸びます。

 

プログラムが最初から完璧に動くことはほとんどありません。

成功するまで失敗を何度も繰り返すのが普通ですが、悪い事ばかりじゃないんです。

それは結果がすぐに分かること。

何かを試してみてOKなのかNGなのか即、確実に分かるのでどんどん試すことができます。

チャレンジを繰り返すスピード感は、成長するスピードに大きく関係します。

これはプログラミングだけでなく、他の分野でも言えることです。

サイトーの意見

プログラミング学習はうまくできれば子供の考える力を伸ばし、全ての成長スピードを上げられます。

とは言えパソコンやタブレットなどの実機を使ったプログラミングは小さい子にとってハードルが高い。

子供の年齢や性格にあったプログラミング学習を選ぶことが大事なんですね。

 

もやっとした結論は好きじゃないし、せっかくプログラミング教室の講師をやってるので具体的な意見を出しますと…

  • 年長~2年生:アンプラグド系
  • 2~4年生:Scratch、ロボット、電子工作
  • 4~6年生以上:2~4年生の内容+Python、BASIC
  • 年中以下:まずは色々な遊びを経験してください

大体、このくらいが目安になるかと思います!

※意味不明の言葉が多すぎ!と思った方は下のメモを読んでください

アンプラグド:コンピューターではなくカードなどの教材を使ったプログラミング学習
Scratch(スクラッチ):一番流行っている子供向けプログラミング言語、厚切りジェイソンが出ているNHKの番組でもお馴染みです
Python(パイソン):世の中でよく使われているプログラミング言語、YoutubeやInstagramはこの言語で作られています
BASIC(ベーシック):古き良きプログラミング言語
プログラミング言語:日本人がやりとりするのは日本語、欧米人がやりとりするのは英語、コンピューターがやりとりするのはプログラミング言語

 

というわけでまとめです。

  • プログラミングは小さい子には難しく、成長が見えにくい
  • 気づく力、考える力が伸びて、他の勉強やスポーツの成長が早くなる
  • 年齢や性格に合ったプログラミング学習が大事!
タイトルとURLをコピーしました